• VOCAL Lab

    ボーカル ラボ

    ボイストレーニングではないのです。レコーディングを通して表現の研究を一緒に行う場所とでも言いましょうか。レッスンのようでレッスンではない。一方的に何かを教えることはしません。提案とフィードバック、それらを重ねて表現の経験値を上げましょうというコースです。今まで随分とたくさんのレコーディングを行ってきました。限られた時間の範囲で最高のテイクを引き出すような録り方をしてきましたが、本来であれば、ディレクションによって得られた改善点を咀嚼、体得して、ボーカリスト自身がそれを自分のものとして表現できるようになってから、改めて本番レコーディングに臨むのが理想的な方法論でしょう。ただし、表現やアイデアの不思議で興味深い部分でもあるのですが、レコーディングで起こる、瞬発的かつ刹那的な表現と、その対極にある、十分に飼い慣らされてその人のものとなった表現、どちらが優れているとは言えない、そういうものでもあるのです。しかしながら、レコーディングセッションを重ねて、自身の「うた」そのものと向き合うことは間違いなく表現力の向上と自信につながります。知っています。ほとんどの歌い手は「自分の歌いたいように歌いたい」のです。私ができるのはその肩や背中を「チョンと押す」ことと、見えている景色をほんの少しだけ変えることなのです。